太田市が子育て支援の拠点として同市城西町に建設を進めていた市こども館が完成、５月５日にオープンする。絵本室、天体観測、子育て支援の３エリアからなる複合施設で、情操教育、子育て相談の両輪で健全育成をサポートしていく。

絵本室の１万冊の蔵書は、市民の故菅田英道さんが「福祉に使ってほしい」と市に寄せた浄財で購入、「菅田文庫」と命名した。貸し出し、閲覧のほか、読み聞かせも行う。

天体観測室には、月のクレーターもくっきりと見える30㌢口径の天体望遠鏡と太陽専用望遠鏡、子供が自由に使える小型望遠鏡10台を設置。月２回の観望会も予定している。

市民との協働による施設運営を目指し、読み聞かせや観望会はボランティアや市民団体の協力により実施。市は「本離れ、理科離れが懸念されているが、親子で体験することで共通の話題を深めてもらえれば」と利用を呼び掛けている。

５日は午前９時半に開館。午後５時から開館記念式典が行われ、晴天時には６時半から「土星の観望会」を開く。

上毛新聞より