かこちゃんの梨

実家の母からの電話です。
「明日さー、梨、送るねー。東京の姉さんから梨が送られてきてさー。
“かこちゃんにもあげて”って言ってるから、送るねー。
名前がさー、かおりっていう梨、なんだってよ。」

「東京の姉さん」いうのは、母の姉、私のおばにあたる人です。

では、「かこちゃん」って？？

そう、私のことなんです。
わたし、香織って名前なんですが、
小さい頃 「かこちゃん」 って呼ばれてたんですよね
家族とか親戚から。

さすがに今、そう呼ばれることはないのですが、
なぜか、その東京のおばちゃんだけは。

たまーにしか会わないからか、時間が止まっている、のかな。
ちっちゃい時のまま。

「かこちゃん」って、この年になって、
恥ずかしいような、くすぐったいような、
4歳に戻ったような、変な感じです。

そんな懐かしの呼び名、
実はきっとみんなあるんだろうなあ、なんて思いました。

送られてきた梨は、とっても大きな大きな梨でした。

赤井